明日読みたい絵本

明日読みたい絵本

よかった。。と思える絵本に出会えると、本当シアワセです。感想で、ネタバレしているお話もありますので、お気をつけ下さい。

まあちゃんのながいかみ ☆☆ 3歳~

まあちゃんのながいかみ

まあちゃんのながいかみ

【内容】髪の長いはあちゃんとみいちゃんは「私達もっと髪を伸ばすのよ」とおしゃべり。その真ん中に座るおかっぱのまあちゃんは「あたしはね、二人よりもっともっと髪を伸ばすんだから!そして・・・」と話し出す。
【感想】ただの女子3人のおしゃべりです。でも、髪をすっごく伸ばしたら、シャンプーすると巨大なソフトクリームに、お下げにして左右をひっぱれば長い洗濯物干しに、など子供らしい可愛い夢を話します。イラストがとっても愛らしい。

ただし、登場してくる3人は全員少し感じ悪い性格でもあります。お互いに張り合い、「あたしたちは・・なのよねー」とか「あたしなんてもっと・・・」などと、女子にありがちな「つるむ女子VS残りの1人」という構図。しかし仲が悪いわけではないというまさに「THE 女子」。さり気ないけど女子の確実に嫌な部分が出ています。
友人に「この3人なんか感じ悪いよね。」というと、「それが現実でしょ」と一言。

しんた、ちょうたのすっとび!かごどうちゅう ☆☆☆☆☆ 4歳~

【内容】町一番のカゴ屋で働くしんたとちょうたは、今日が待ちに待ったデビューの日。親方教えを胸に張り切って出発すると、早速最初のお客さんを拾うことになる。しかし、なんとそのお客さんは妖怪だった・・・
【感想】カゴ屋の掛け声「エイッホエイッホ」が楽しい。文字も頁数もそこそこ多いので、途中「ママもうムリ…」とくじけそうになりますが、要所要所にこの掛け声「エイッホエイッホ」「ヨイッサホイッサ」があるので、テンポもいいし、自分頑張れと鼓舞できます。
客が妖怪と分かり逃げようとしつつも、目的地まで運んでいまうしんたとちょうた。そして雨が振り出すと、しんたとちょうたを河童に変えて「これで濡れても大丈夫だろ?」という客の妖怪。みんないいやつ。親方も口は悪いが暖かくおかみさんも優しい。楽しくてホッとする大好きな一冊。

おかみさんが親方にやるお灸が気持ち良さそう。

のせてのせて ☆☆☆☆ 1歳~

のせて のせて (松谷みよ子 あかちゃんの本)

のせて のせて (松谷みよ子 あかちゃんの本)

【内容】素敵な自動車に乗ったまこちゃん。途中で手を挙げる可愛い動物たちを乗せて、びゅーんと走ります。
【感想】松谷みよ子さんの「いないいないばあ」も好きですが、こちらも良いです。子供も指で車をなぞりながら「びゆ~~ん」と喜びます。暖かくて優しい気持ちになるので、寝る前にオススメ。

ちなみにまこちゃんの自動車は超クラシックなオープンカー。ありえない格好良さです。2,000万くらいしそうです

ヘンテコクレヨン ☆☆☆☆ 4歳~

ヘンテコクレヨン

ヘンテコクレヨン

【内容】へんてこが大好きなヘンテコカイジンが世界中の小学校にヘンテコクレヨンを配ります。そのクレヨンを使って絵を描くと、自分の顔が描いた絵になってしまう!
【感想】最後は結局「しょうがない元に戻してやるか」となり、「次はもっとヘンテコなものを発明するぞ!」と言って終了。泣けるほどバカバカしいです。が、子供ってこういうお話好きですよね。
描いた絵が自分の顔になるクレヨンとはどういう仕組みがわかりませんが、とんでもない天才なことに間違いありません。大天才のはずなのにその能力を嫌がらせにしか使えない。しかし意外といいやつ。バイキンマンとキャラが似ています。
結構好き。

ぼくのだっこ ☆ 5歳~

ぼくのだっこ (絵本・いつでもいっしょ)

ぼくのだっこ (絵本・いつでもいっしょ)

【内容】寒い朝、こぐまのぬいぐるみはお店にやってきました。お店の主人に「くまちゃんは人気があるからここにしましょうね」と言われ、棚の中央に置かれます。初めて来たお客さんはひつじのぬいぐるみを、次のお客さんはネコのぬいぐるみを、それぞれ抱っこして幸せそうに帰っていきました。こぐまはそれを見て「抱っこ」ってどんな感じなんだろう。いいものなのかな・・・こぐまは自分が抱っこされる日を待ちわびるようになる。

【感想】最後はハッピーエンドです。しかしそれまでの話が辛すぎます。こぐまちゃんは長いこと売れず「もういいよ」と徐々にやさぐれていきます。この売れない時期が長すぎて、やさぐれ度合いが半端ないです。真っ黒なイラストで「もう僕はここにはいないんだ」「もうどうでもいい」「どうでもいいと思ったら楽になった」などの心の呟きが生々し過ぎて、愛くるしいこぐまちゃんが考えていると思うと、映画のチャッキーばりの恐怖です。読んでいて「お願いだから誰か買って」と叫びたくなります。お客が他のぬいぐるみを買うと、「おい!何やってんだよ!くまだろ!」と殺意すら覚えます。

子供に面白かった?と聞くと「抱っこされなくて可哀想だった」とぽつり。そうだよね。
読んだ後、必ず我が子を抱っこしたくなるそんな一冊、とは言え絵本で辛くなるのはイヤ。

もちつきぺったん ☆☆☆ 1歳~

【内容】しかけ絵本シリーズです。遠くから「ズシン!ドシン!」と聞こえてくるこの音は一体何だろう??
【感想】保育園の行事で餅つきがあったので、1月は「あ!これ知ってる!」という感じで喜んでいました。内容は面白いかといわれると、正直面白くはないですが、季節を彩るこのような行事は日常触れ合うことがなくなってきたので、たまに「あったよね~お正月だったよね~」という感じで読んでいます。お餅が出てくる絵本は、読みながら必ず「くぅ~~餅食いたい・・・」と野生に戻ってしまう。

仕掛け絵本は楽しいのですが、動かしているうちに子供が興奮し、最後は「ふんがー!」と引きちぎってしまうのが難。

くいしんぼうのあおむし ☆☆☆ 4歳~

くいしんぼうのあおむしくん (こどものとも傑作集)

くいしんぼうのあおむしくん (こどものとも傑作集)

【内容】まさおくんの帽子に一匹の青虫。空のような真っ青の青虫は自分を食いしん坊だと言い、あらゆるものを食べてしまう。ご飯だけじゃなく絵本やおもちゃまで、そして町や山、工場も人も!全てを食べ尽くし、残るものはまさおくんだけの世界・・・
【感想】なんともシュールなお話です。「一体何なんだろうか」と考えさせられ、背筋がぞっとしたり。
子供は聞いてはいたものの、この怖さはわからないないようでした。
絵本の本質や意味が理解できることはそんなに重要ではないと思いますが、なんとな~く大人向けの絵本かなという印象です。