ぼくのだっこ ☆ 5歳~
- 作者: 礒みゆき
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2009/12/16
- メディア: 大型本
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【感想】最後はハッピーエンドです。しかしそれまでの話が辛すぎます。こぐまちゃんは長いこと売れず「もういいよ」と徐々にやさぐれていきます。この売れない時期が長すぎて、やさぐれ度合いが半端ないです。真っ黒なイラストで「もう僕はここにはいないんだ」「もうどうでもいい」「どうでもいいと思ったら楽になった」などの心の呟きが生々し過ぎて、愛くるしいこぐまちゃんが考えていると思うと、映画のチャッキーばりの恐怖です。読んでいて「お願いだから誰か買って」と叫びたくなります。お客が他のぬいぐるみを買うと、「おい!何やってんだよ!くまだろ!」と殺意すら覚えます。
子供に面白かった?と聞くと「抱っこされなくて可哀想だった」とぽつり。そうだよね。
読んだ後、必ず我が子を抱っこしたくなるそんな一冊、とは言え絵本で辛くなるのはイヤ。