明日読みたい絵本

明日読みたい絵本

よかった。。と思える絵本に出会えると、本当シアワセです。感想で、ネタバレしているお話もありますので、お気をつけ下さい。

ふしぎのおうちはドキドキなのだ ☆☆☆☆ 5歳~

ふしぎのおうちはドキドキなのだ

ふしぎのおうちはドキドキなのだ

【内容】僕は、ママから「おばあちゃんのお家においなりさんを届けてね」と頼まれる。「やだなぁ」だっておばあちゃんの家には怖い顔のお面や置物が沢山あるしさ、おばあちゃんは僕の考えてること何でもお見通し。もしかして僕のおばあちゃん…魔女なんじゃない?!ひぃい~。というお話。

【感想】おばあちゃんのお家は紫や黒で統一され、完全にホラーハウスです。そしていつも黒い服を着ているおばあちゃん。怖すぎです。もしかして、じゃなくて完全に魔女かと。
途中までは普通ですが、ラストが好き。なんだか暖かい。

イラストがコマに分かれており漫画のように進みます。漫画なので「ぼく」をはじめ、登場人物の心の声が小さな文字で背景に沢山書いてあり、読み聞かせはしにくいです。
それにしても、もしもおばあちゃんが魔女ならば、自分のママは魔女の娘。そして自分は魔女の孫。その方がずっと恐怖ではないか。

へんしんトンネル ☆☆☆☆☆ 3歳~

へんしんトンネル (新しいえほん)

へんしんトンネル (新しいえほん)

【内容】「かっぱ」がへんしんトンネルをくぐると~「ぱかっぱかっぱかっ」。「ロボッロボッロボッ」は「ボロッボロッボロッ」に。ずっとこれだけの本です。言葉の音遊びなので、読み聞かせに相応しい。
【感想」言葉の音や文字の並びを遊べるとっても素晴らしい絵本です。初めて子供に読んだ時「うわ!なにー!?」と目が輝きました。「文字の順番が違うと別の物になってしまうんだ!」という発見は衝撃的だと思います。その衝撃たるや、ヘレンケラーが「water~!」と叫ぶイメージか。
この絵本を読むと、日常生活でも言葉遊びができるし、単語は1個1個の文字から出来ていて集まると意味ができるんだ!という原点を知るのに最高です。次はどうなる?じゃこの次は?もう子供はワクワクで予想します。大人も改めて、文字・音・単語の関係に気がつかされる。

生きていく術を知る、まさに絵本とはこうあるべき。
オススメの一冊。

こまったさんのカレーライス ☆☆☆ 6歳~


【内容】お花屋さんから先に帰ったこまったさん。ヤマさんから突然「友人を連れて帰るから何かご馳走を」と電話がかかってきた。「え~こまったわ」ビフテキ?麻婆豆腐?イロイロ悩んで・・・最終的には特製カレーの出来上がり!
【感想】
玉ねぎが目にしみるため水中眼鏡をつけると、周りが海になっちゃった!相変わらすの奇想天外ストーリーですが、このカレーはあまり魅かれなかったです。オムレツかスパゲティの方が美味しそうだな~。

つーか、いきなり友達連れて帰るってそりゃないよ。1カ月くらい前に言ってくれなきゃ~。

こまったさんのスパゲティ ☆☆☆☆ 6歳~

こまったさんのスパゲティ (おはなしりょうりきょうしつ 1)

こまったさんのスパゲティ (おはなしりょうりきょうしつ 1)

【内容】口癖が「こまったわ」だからこまったさん。町の小さなお花屋さんです。読みながらお料理の作り方も分かっちゃう、半分料理本のこまったさんシリーズです。ある日、夫のヤマさんに慌ててスパゲティを作ろうとすると、アフリカの大草原に迷い込んでしまう。
【感想】結構分厚い本ですが、案外最後まで読みきかせできます。
このシリーズで初めて読んだスパゲティ。想定外のストーリーにええっ!の連続でした。この先どうなっちゃうの?まさか夢オチ?と心配しましたが、なんとか終了。ラストはかなり適当ですが、面白いです。
ヤマさんの亭主関白っぷりといい、時代の流れでやや色褪せて感じますが、読んでいるママ達は懐かしさに遠い目になるはず。基本的に訳のわからないストーリーなので、ある程度の年齢になり、想像力を膨らませながら自分で読めば、子供もきっと面白い。

最近は本の面白さよりも、分厚さや読みきれるか、二の腕への負担などを優先してしまうことがあります。本を選ぶ時に歳を感じる今日この頃。

どうぞのいす ☆☆☆☆☆ 3歳~

どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)

どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)

【内容】うさぎさんが作った「どうぞの椅子」。代わる代わる登場する動物が、椅子の上に置いてあるものを頂き、その御礼をしていく優しさのリレー。
【感想】大人だと読み始めて数秒で先が想像できる定番のストーリー。でも、わざとらしさがなく非常に柔らかで暖かい。優しいイラストとテンポのよい文章が見事にマッチしている。穏やかになれるので、寝る前に相応しい素敵な一冊。
そして必ず、描かれたどんぐりやハチミツを少しづつ食べたくなる。

おおきくなるっていうことは ☆☆ 4歳~

おおきくなるっていうことは (ピーマン村の絵本たち)

おおきくなるっていうことは (ピーマン村の絵本たち)

【内容】大きくなると、イロイロなことができるようになるよね。泣くのを我慢したり、高いところから飛び降りたり、小さい子に優しくできたり。お兄さんお姉さんになりたい年頃の子供達に。
【感想】
子供ってこんな些細なコトが嬉しいんだ、そうだよね~。いい話です。始まりは良いのですが、次第に教育的な内容に。大人の「自分の子にはこうあってほしいなぁ」という理想が前面に出ている気がして「押し付けはイヤ…」という気持ちになりました。

ココに書いてある事は絵本からではなく、生の生活の中で学んで欲しいんですよー。頭で理解するのではなく感じてほしいんです。
最後の一言が、また究極的に上から目線の教育を感じます。

頑張って読みきるも、途中で子供が頻繁に窓の外を見ていてさらにしおれました。

絵本は教育の時間ではなく、楽しくワクワクの時間であってほしい。
悪くないけど無理して読まなくてよい一冊

ホラーハウスは海からいっぷん ☆ 5歳~

ホラーハウスは海からいっぷん (新しい日本の幼年童話)

ホラーハウスは海からいっぷん (新しい日本の幼年童話)

【内容】ホラー好きの親戚のおじちゃんは、お化けが出るという噂で家賃がただのお家に引っ越した。私とお兄ちゃんが遊びに行くとおじちゃんはお化けの話ばかりして・・・
【感想】
表紙の絵が怖くて「面白そう~!」とすごくワクワクしながら読みました。しかし読み終わった直後の感想は

「そうですか…」

面白くなかった(涙)
海や水にちなんだお化けが沢山でてきます。紺色のタッチで描かれたイラストは必要以上に怖く、夜読んでると「こわ…」と思います。が、その怖さは子供はわかっていない様子。イラストはいいです。しかし内容が…ひどい。
また、語尾をもじった親父ギャグが度々出てくるのですが、これが泣きたくなるくらいつまらない。おもしろさは追求していないのかもしれませんが、あんまりです。それともいつの日か、このギャグを爆笑できる時がくるのだろうか。 

読み聞かせるのではなく、せめて自分で読める歳くらいの時がいいと思う。☆1。